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阪急西宮球場の概要・基本情報・設備を画像つきで紹介

 阪急電鉄の所有していた野球場。阪急ブレーブス(現・オリックスバファローズ)が本拠地として使用しており、オリックスに身売りした後も神戸へ移転するまでの2年間、引き続き本拠地として使用された。

 開場は1937年で、当時は日本初の二階席を備える球場として脚光を浴びた。ライバル会社でもあったお隣・阪神の甲子園球場に対抗して造られただけあり、非常に壮大なスケールの野球場であった。

 同じ西宮市という事もあり、夏の高校野球選手権大会が甲子園と併用で開催された年もあった。アメフトでの使用や競輪場としての機能も兼ね備えており、プロ野球のみならず幅広く使用された。

 今でこそ大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)が使用されているが、夏の全国高校野球選手権大会が開催されている間の阪神タイガース主催の使用球場はここ西宮球場であった。

 1990年にブレーブスがブルーウェーブへと改名し本拠地を神戸に移転した事で、プロ野球の開催は激減。1991年からは名称を"西宮スタジアム"へ変更した。最後にプロ野球が行われたのは1996年で、オリックス主催ではなく阪神-広島戦だった。

 晩年は競輪場として使用される方が多くなり、フィールドには競輪用のバンクが置かれている異様な光景が長い事見られた。しかし、競輪での経営も赤字となり、2002年を最後に競輪開催を終了。その年限りで球場も閉鎖に至った。

 球場が解体された後、跡地には大型ショッピングセンター"阪急西宮ガーデンズ"が誕生し、新たな賑わいのスポットして第二のスタートを切っている。

 球場周辺

 

阪急 西宮北口駅。

駅の目の前にその威容は聳え立っていた。

現在では阪急神戸本線を境に今津線が北側と南側に走っているが、その昔は本線を今津線が平面交差するダイヤモンドクロスが見られる珍しい場所であった。

現在阪急西宮ガーデンズ内のギャラリーにその模型がある。

駅から徒歩3分で到着するアクセスは非常に良かった。

駅にはイベント開催時用に臨時改札口も設けられていた。

その風貌はとても野球場とは思えぬ壮大さ。

どこかのホテルやデパートのような雰囲気だ。

メジャーのボールパークにはよく見られるスケール。

この時代にこれだけのスケールの野球場が存在した事が今となっては非常に惜しい。

現在このような球場は他に類を見ない。

改装・改築して是非とも存続して欲しい野球場であった。


球場はブレーブスをイメージして赤色に着色された箇所が多い。

 

外野スタンドにはテントのような屋根がかかっていた。

広いフィールドだけにラッキーゾーンが設置されていた時期もあった。

山型の特徴あるスコアボードは晩年には競輪用の表示板に付け替えられていた。

福本が世界最高記録を決めたセカンドベースも山森が登ってホームランボールを取ったフェンスも今は無くなってしまった。

関西の野球場がまた一つ消滅してしまった。

 

唯一、ブレーブスの名残を感じさせるものがあった。

西宮北口駅のシャッターに描かれていたデザイン。

どう見ても阪急時代のユニフォームのまま。
阪急が身を引いてからしばらく経ったこの時点でも、 このユニフォームが見られたことに驚いた。

西宮北口は、スポーツ好きで集まる場所だったのだ。

建物自体が無くなってしまい、ショッピングセンターが開業したため、もうこの場所に野球場があったことすら知らない者が出てくるのであろう。

確かにこの場所でプロ野球が行われていたのだ。
ただのシャッターがそう再認識させてくれた。

 

西宮球場の跡地には関西地区最大級のショッピングセンター、西宮ガーデンズがオープンした。

嬉しいことに敷地内には球場があった事を残すモニュメントがいろいろと残されている。

4Fのスカイガーデンにはホームベースがあった場所を示すプレートが設置された。

傍にはスタジアムの竣工当時の写真が掲載されている。

残念なことに、ピッチャーマウンドの場所まではモニュメントで残されなかった。この近辺にこれだけしかなく、少々寂しい雰囲気だ。

西宮ガーデンズ5Fには"阪急西宮ギャラリー"という展示コーナーができた。(入場料無料)

西宮球場があった当時の模型が1/150で展示されている。

この模型は野球場がかなり忠実に再現されており、跡形もなくなってしまったこの地で唯一当時を思い出される代物だ。

筆者は印象的だった並木をここで拝見し、安堵した。

他に、阪急ブレーブスのユニフォームやペナントの展示、レリーフの展示などもある。

当時スタジアムで流れていたブレービー君の映像などはなかなか必見である。

 

西宮ガーデンズの外周にもモニュメントがある。

ちょうど三塁側内野席から外野席の辺りの外周部にはメモリアルスペースと銘打って西宮北口近辺の歴史について記載されている。

そのうちの一つに西宮球場の事に関して記載されていた。

また、敷地内南側のタクシー乗り場の横に、かつて球場前に置かれていた、ブレーブスこども会の記念碑が移設されて展示された。

また、後援会によるアオダモが横に植樹されており、球場がなくなった際に植えられたこのアオダモがどれくらい成長するのか楽しみである。

基本情報

所在地 兵庫県西宮市高松町14-30
アクセス 阪急神戸本線「西宮北口」駅下車 徒歩3分
グラウンド 両翼101m 中堅118.9m
収容人数 40,000人
開場・閉鎖 1937 - 2002