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坊っちゃんスタジアム (松山中央公園野球場)の概要・基本情報・設備を画像つきで紹介

愛媛県松山市の松山中央公園内にある野球場。正式名称は松山中央公園野球場といい、県内のメインスタジアムである。


愛称の「坊ちゃんスタジアム」というのは一般公募によるもので、松山市を舞台にした夏目漱石の小説「坊ちゃん」が基になっている。


県内はおろか四国四県の中でも最大規模で、唯一3万人を収容できる立派なスタジアムだ。


従来、松山では松山城山公園に所在した松山市営球場を使用していた。激しい老朽化に伴い、改装も計画されたものの、敷地が国の敷地という事もあり計画を断念。結果、2000年に現在の松山中央公園に新球場を建設するに至った。


プロ野球の公式戦も年に数回行われ、愛称からも知名度が非常に高い。2002年には四国初のオールスターゲームも開催された。

また、2004年からヤクルトが秋季キャンプ地として使用しているほか、2005年からは四国アイランドリーグの愛媛マンダリンパイレーツが本拠地としており、プロ野球本拠地にはならずとも非常に野球王国・松山らしい活気に溢れている。

 

 

基本情報

 

所在地 愛媛県松山市市坪西町625-1
アクセス JR予讃線「市坪」駅下車すぐ
グラウンド 両翼99.1m 中堅122m
収容人数 30,000人
駐車場 あり(¥1,000/日 前売り制)

アクセス

愛媛県松山市は松山城を中心に発展してきた城下町。俳人の正岡子規を生み出した街である。また、夏目漱石の小説「坊ちゃん」の舞台となったことで、松山市では坊ちゃんにまつわる物が多く存在する。

この項で正岡子規を取り上げたのも、我々が現在日常的に使用している"野球"という言葉は、そもそも正岡子規が創ったという説があるからである。

ベースボールを子規の本名(升=のぼる)にかけて、の(野)・ボールとしたらしい。

電車・バス

 


坊ちゃんスタジアムの最寄り駅であるJR予讃線の市坪駅は、正岡子規の野球殿堂入りが決定した際に「の・ボール駅」という愛称が付けられた。

駅名標の横には正岡子規の写真も添付されている。

その「の・ボール駅」こと市坪駅は、市内中心部の松山駅からも一駅。その上、下車するとすぐ目の前に球場あるので、近年建設された野球場にしては立地条件が非常に良い。


が、如何せん予讃線のダイヤの本数が少ない。通常ダイヤで1時間3本平均。野球開催時に臨時便増発や車両の増結(通常は1両で運行のところ2両)はあるものの、不便さは否めない。


試合中も、場内アナウンスで終了後の臨時便の案内をしていたが、恐らく全員が電車で行ったら飽和状態で大変な事になるであろう。

駅から球場へ行く途中には、仮設テントで臨時切符売場が出る。球場からは伊予鉄バスの臨時便も運行されるのでそちらを利用するのも良い。


公共交通機関で来場の際は、列車時刻や臨時便などは事前に綿密に調べておく必要がありそうだ。

自動車

マイカーでのアクセスの場合、松山中央公園には600台収容可能の駐車場があるので問題はない。また、プロ野球開催日には野球場隣のテニスコートも臨時駐車場として開放しているので、収容台数は数字よりも増える。


ちなみに普段は無料で開放されているが、試合開催当日は有料(\1,000)。チケットと同様、前売りもしているので、そちらも利用されたい。


アクセスも分かりやすく、市内中心部から国道56号を南下するとスタジアムの案内表示が出てくる。

松山自動車道の松山ICから近いのも近郊・県外の人間にとってみれば非常に便利な要素。他球場と同様、試合後の大渋滞は避けられないものの、広い道路に出やすいのもポイントが高い。

ギャラリー

松山には以前は松山市営球場があった。県内のメインスタジアムとして高校野球やプロ野球の公式戦が開催されていた。


場所は現在の松山城のある城山公園にあった。1948年の開場という事もあり老朽化も激しく、改修や改築を検討されたものの、土地が国の所有であった為、計画は断念された。


それ故、現在の松山中央公園に大きく球場を構える事が出来たのだが、市営球場の方は2003年5月に、ひっそりとその役目を終えた。


現在、坊ちゃんスタジアムの前には市営球場の球場名プレートが飾られている。

また、球場正面に併設されている「の・ボールミュージアム」という小さな展示室にも市営球場の歴史が紹介されている。

他にも、古田敦也が2005年4月24日に通算2000本安打を達成したのもこの球場であったため、正面に記念碑が建てられている。


球場外周にいろいろなモニュメントがある野球場だが、一つ一つを見ていても飽きない。野球王国らしい演出である。

スタンドへの入場ゲートは、二階部分に設けられているコンコースからの入場となる。コンコースまでは球場の外周に沿うように長いスロープが設けられており、バリアフリーでもあり、デザイン的にも非常に美しい。


入場ゲートの混雑を考えると、入場する者とグッズなどの買い物で賑わうゾーンとは分離化されていた方が確かに効率が良い。

 

現に、入場する者は2階コンコースへ集中していたため、1階部分である球場外周はグッズを購入するものや、写真を撮る者、待ち合わせをする者などで完全に分離化されていた。


二階コンコースも広々と取られており、ゆとりがある。野球場というよりはアリーナにいるような感覚だ。


この辺りが非常に戦略的でおもしろい。さすがは近代的な野球場、多客時も想定しての設計には思わず頭が下がる思いだ。

内野スタンド

 

 内野は土で、外野は天然芝。これだけいいスタジアムでありながら、内野のファールゾーンが人工芝であるのは非常に惜しい。

 フェンスの青色が、日焼けと色褪せによって年々薄くなっている。一方、近年更新された広告の部分は、開場当初と同じ鮮やかな色になっているので、今ではフェンスの色がまちまちになっている。

 コンコースはどの位置からでもグランドが見渡せる上に、上部の二階席が迫り出しているわけではないので視界が狭いこともない。この設計には非常に感心させられる。

こちらもどことなくボールパークを髣髴とさせる造りだ。

非常に斬新なデザインである上に、各所に観戦者への配慮がみられ素晴らしい野球場だ。フランチャイズにするプロ球団がないのが残念であるが、これからも定期的に開催をして松山の知名度を上げて欲しい。

外野スタンド

 


外野席は全席長椅子席で、地方球場の中でもグレードが高い。ブロックごとに通路と手すりがあり、座席が非常に明朗である。


この球場で特筆すべき点は、シートの前後間隔が非常にゆとりがあり、左右の動きが容易に可能である事であろう。

席を離れる際でも、楽々と身動きが取れるのはなんとも嬉しい。前の人の背中が自分の膝と触れ合う事も無い。


また、シートの下に荷物を入れられるだけのスペースも悠々とあるので、確保した自分のスペースを有効的に使える。


外野席中段の通路もかなり広めで、混みあった際でも余程のことがない限り一方通行になる事はない。

広めに取った通路には車椅子の人用のスペースも確保されており、さすがといったところ。勿論、車椅子が並んでいたとしても、通路の通行に支障はない。


また、概ね通路のすぐ後側の最前列席というものは、試合中も通行する人によって観戦の妨げになってしまう事が多々あるものだ。しかし、通路の後側のブロックを通路よりも一段高く設ける事によってそれを防いでいる。野球観戦の長短所をよく知っている人が考えた設計で、感心させられる。


外野席からでも非常に観戦しやすい角度で、支障になるものもなく心地よい。


内野スタンドが二層になっており、二階席がかなり高い位置にあるため、スタンドの威容に圧倒される。目の前に大きな壁が立ちはだかっている様相だ。

しかし、上空や周辺に非常に開放感があるので、思ったほど圧迫されないのが逆に不思議な感じ。


内野スタンドの屋根はウェーブがかかったデザインで、外野から見ていても非常に美しい。内野には照明塔が無く、照明は屋根に沿って設置されており、これもまた綺麗だ。


こうして見ると、どこか日本の野球場ではないような雰囲気が漂っている。この野球場のスケールの大きさはもはやメジャースタイルと言っても過言ではないであろう。

スコアボードも外野からでも見やすい設計になっており、非常に好感が持てる。


開場当初は磁気反転式だったが、2002年にオールスターゲームが開催されるにあたり、オレンジ色の電光式に変更された。このあたりにもこの球場の気合の入り具合を伺える。


また、外野席最後列に場内スピーカーが約10m間隔ごとに設置されており、アナウンスがどの座席においても均等に聞こえるように配慮されている。

これは非常に画期的なことで、地方球場ではなかなかこのレベルまで達している事はない。


これらレベルの高い情報伝達機器によって、生での野球観戦を更に楽しいものへとしているのである。