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ナリタブライアンの兄にして伝説の競走馬!ビワハヤヒデの生涯を紹介

ビワハヤヒデ誕生

 早田牧場はブライアンズタイムを付けるために1頭の繁殖牝馬を購入した。近年最高の繁殖牝馬パシフィカスである。

パシフィカスはお腹にシャルードの仔を宿して日本にやってきた。ブライアンズタイムをつけるために購入したパシフィカス・・・お腹の仔は期待されてはいなかった。

そして1頭の芦毛馬が誕生した。。。後のビワハヤヒデである。期待されていなかったお腹の仔が最強馬の座へと登りつめて行く・・・

驚異の2歳馬

 

その芦毛の牡駒は2歳となり栗東の浜田光正厩舎に預けられる事になった。

ビワハヤヒデは早田牧場の同世代の馬達の中でも、ナンバー1とまではいかなかったが高い評価を受け、期待馬の1頭としてデビューした。

ビワハヤヒデの調教ぶりは2歳馬としては圧巻で、むかえた新馬戦では岸滋彦騎手を鞍上に、2着に大差をつけての圧勝で見事にデビュー戦を勝利する。

続いて、もみじS(OP)に挑戦したビワハヤヒデは1:34.3というレコードタイムで快勝した。さらに続くデイリー杯(GⅡ)でも1:21.7のタイムで、

2戦続けてのレコードタイムでの圧勝だった。大差勝ち→レコード勝ち→レコード勝ち と3戦3勝の成績としたビワハヤヒデは断然の本命で朝日杯(GⅠ)をむかえる。

勝って当然という雰囲気で単勝人気1.3倍の圧倒的1番人気となったビワハヤヒデであったが、直線に入り抜け出しにかかったが外からエルウェーウィンに被せられ、

叩きあいの末にハナ差敗れてしまう。4戦3勝の成績で2歳チャンピオンの座も逃し休養に入る。

 

惜敗の春

 

3歳となったビワハヤヒデは、共同通信杯で復帰する。しかし、1.3倍の1番人気に推されたここでもマイネルリマークにまさかのアタマ差で敗戦を喫する。

ビワハヤヒデは、この敗戦で「勝負弱い」などと言われ評価を落としてしまう事となった。

巻き返しをはかる陣営は、鞍上に当時のナンバー1ジョッキー岡部幸雄を迎えクラシック戦線に臨んだ。岡部とのコンビで皐月賞のステップに選んだのは若葉Sだった。

前走で評価を落としたビワハヤヒデであったが鞍上強化も評価され、若葉Sではまたもや1.3倍の圧倒的な1番人気に推された。

このレースを2着ケントニーオに2馬身の差を付け快勝したビワハヤヒデは評価を取り戻し皐月賞に向かう事になった。

しかし、弥生賞で圧倒的な強さでレコード勝ちしたウイニングチケットの登場で、2番人気という評価で皐月賞を迎える事になる

迎えた皐月賞、馬群のやや前目でレースを進めるビワハヤヒデ、その後ろに1番人気ウイニングチケット、後方にナリタタイシンという形ですすんだ。

直線に入りウイニングチケットを振り切り先頭に立ったビワハヤヒデ。ついに念願のクラシック制覇と思われたその刹那、、道中後方で待機していたナリタタイシンが、

大外一気に強襲してきたのである。ゴール寸前差しきられ、またもや2着となってしまったビワハヤヒデ。武豊の好騎乗の前に敗れはしたものの、先行抜け出しの競馬で

ウイニングチケットを振り切り、強い競馬を見せた事もあり評価を下げる事はなかった。

ビワハヤヒデに岡部幸雄、ウイニングチケットに柴田政人、ナリタタイシンに武豊と、3頭のライバルにそれぞれ名手と呼ばれる3人の騎手が鞍上、、3強対決と呼ばれた。

 

ついに日本ダービーの日。ウイニングチケット、ビワハヤヒデ、ナリタタイシンの順で1,2,3番人気となった3強対決第2弾である。

レースはやはり3強の対決となった。直線に入り叩きあいとなるウイニングチケットとビワハヤヒデ。後方から伸びてくるナリタタイシン。

結果はウイニングチケットの勝利だった。ビワハヤヒデは皐月賞馬の追撃は振り切ったものの、ウイニングチケットには1/2馬身及ばずまたもや2着。

ウイニングチケットの鞍上の柴田政人は数々の大レースを制した名手であったがダービーだけは獲れずに、「ダービーを勝てたら騎手をやめてもいい」とコメントを残すほど

このダービーに賭けていた(実際は、「やめてもいいぐらいの気持ちで乗る」と言ったらしいのだが、マスコミが誇張したらしい)。

この年のダービーはウイニングチケットと柴田政人のダービーだった、、といっても過言ではないだろう。。。

 

最後の1冠菊花賞

 

クラシック2冠をいずれも1/2馬身差の2着と惜敗したビワハヤヒデは、夏の間放牧には出ずに栗東でハードな調教をこなしながら過ごす事になった。

秋の緒戦は神戸新聞杯(GⅡ)。菊花賞のステップレースとなっている神戸新聞杯だが、2000mという距離から本番には結びつかないレースである。

神戸新聞杯~菊花賞というローテで両方を勝利した馬はおらずたいていの馬は間に京都新聞杯も使っていた。

しかしビワハヤヒデは神戸新聞杯で圧倒的なレースを見せる。稀代の中距離馬ネーハイシーザーらを相手に四角先頭の横綱競馬で楽勝したのである。

一方のライバルウイニングチケットは京都新聞杯に出走し、道中不利がありながらも直線で豪脚を繰り出し勝利して菊花賞へと駒を進めてきた。

いよいよ最後の1冠菊花賞の日がやってきた。人気は神戸新聞杯の楽勝ぶりも評価され1番人気にビワハヤヒデ。2番人気にダービー馬ウイニングチケット。

皐月賞馬ナリタタイシンは高松宮杯以来の休み明けという事で離れた3番人気にとどまった。

レースはビワハヤヒデの独壇場となった。道中先団でレースを進めたビワハヤヒデは最終コーナーで楽々と先頭に立つとあとは後続を引き離し、

3:04.7のレコードタイムで5馬身差の圧勝だった。2着はステイヤーのステージチャンプ、ウイニングチケットは3着。

ナリタタイシンは残念ながら、レース中に心房細動を発症してしまい、大差のブービーに敗れてしまった。

夏を境に成長したビワハヤヒデは、春の頃に比べ格段に逞しくなり一気に最強馬の階段をのぼりはじめた。

ファン投票1位で臨んだ有馬記念はトウカイテイオーに目標にされ、またも半馬身差の2着に敗れたが菊花賞の圧勝と安定した成績が評価され年度代表馬の座に輝く。

この年はヤマニンゼファーが安田記念と秋の天皇賞とGⅠを2勝していて、年度代表馬の選考に論議が起こったが、

年が明けるとビワハヤヒデの年度代表の評価が間違っていなかった事が証明される事になるのである・・・・・

 

最強への階段

 

4歳となったビワハヤヒデは京都記念(GⅡ)に出走した(1番人気1.2倍)。雪により馬場コンディションが悪く心配されたが、まったくの馬なりで7馬身差の圧勝劇。

天皇賞(春)に直行したビワハヤヒデ(1番人気1.3倍)。道中引っかかってしまったが、直線に入りナリタタイシンに並ばれると二枚腰でもうひと伸びして楽勝する。

(ちなみこの年は阪神競馬場で行われた天皇賞。シンボリルドルフで京都、ヤエノムテキで東京、シンボリクリスエスで中山、と4場で天皇賞を制覇している岡部幸雄。

もちろん史上初めての快挙です。今後破られる事のない記録でしょう!さすが岡部ですね~(^^) CM終わり♪)

春競馬の最後にグランプリ宝塚記念に出走する事になったビワハヤヒデは、このレース史上最高の単勝支持率(1.2倍)で1番人気。

レースはいつもの横綱競馬をみせほとんど馬なりで5馬身差の楽勝、勝ち時計の2:11.2はレコードタイム。

古馬となったビワハヤヒデの相手になる馬はみあたらなかったが・・・。

 

史上最強の兄弟

 

この頃からファンの間で注目を集めていたのは「兄弟対決」。もちろんビワハヤヒデと弟のナリタブライアンの対決である。

もともとパシフィカスはブライアンズタイムを付けるために購入された馬だった。予定通りブライアンズタイムを種付けして産まれたのがナリタブライアンである。

ブライアンはハヤヒデの弟という事で注目を集めたが、期待通り活躍できなかった。しかし本格化すると圧倒的な強さで兄が敗れた朝日杯、皐月賞、ダービーを制した。

古馬で無敵の兄貴と、3歳で圧倒的な強さをみせる弟の対決をみんなが心待ちにした。

 

宝塚記念後は休養に入ると、復帰戦は秋のオールカマー(1番人気1.2倍)。

ここでウイニングチケットに楽勝したビワハヤヒデは大本命として(1番人気1.5倍)秋の天皇賞に出走した。

しかし、まさかのレース中に故障発生したビワハヤヒデは生涯初めて連をはずし5着に敗れる。

勝ったのは毎日王冠を日本レコードで制したネーハイシーザー。同レースでウイニングチケットも故障し2頭は同じレース最後にターフを去った。

(ちなみにこのレースで10万負けたアホ(T_T)がいたのはナイショです)

芦毛の怪物は弟との対決の舞台と見られていた有馬記念を目前に引退となってしまった。

結局、兄弟対決は幻となってしまった。。。弟は兄が故障した1週間後菊花賞を勝ち3冠達成。(杉本清アナの「弟は大丈夫だ~」の有名な実況も生まれました)

しかも兄貴のレコードタイムを更に更新して圧巻のレースだった。兄弟対決は実現しなかったが、兄貴のいない有馬記念を弟が楽勝して年度代表馬となった。

名牝パシフィカスは2年連続年度代表馬を産んだ事になる・・・

 

ビワハヤヒデは16戦10勝(2着5回)という成績だった。シンザンの持つ連続連対記録にはあと1歩及ばなかったが、1400、1600、2200、3000

と短距離から長距離まで4つのレコードを記録しているところがビワハヤヒデのすごさの証である。

また常に圧倒的な1番人気で、目標とされやすい先行抜け出しのレースをしながらも圧勝するという横綱競馬を見せたのもこの馬のすごい所だろう。

また、輸送に弱いところがあり敗れたのはすべて関東でのレース(関西でのレースは無敗。しかも全部圧勝)というのも興味深い。。

負けても半馬身差以内の2着だけど~♪

 

兄弟対決が実現していたら・・・・

 

結局実現しなかった兄弟対決。ファンはがっかりしたけれど実現しなかったからいろいろな予想ができる。

ブライアン陣営は「ビワハヤヒデに勝つのは厳しかったかもしれない」ハヤヒデ陣営は「3冠馬相手に強気なコメントはできないが」というコメントを残している。

個人的な見解では中距離ならビワハヤヒデ、長距離ならナリタブライアンという予想。もちろん結果はだれにもわからない・・・・・

 

ビワハヤヒデ競走成績

 

レース コース 人気 オッズ 着順 タイム 着差
新馬戦 芝1600 2 6.9 1 1:38.3 大差
もみじS 芝1600 1 2.9 1 R 1:34.3 1.1/4
デイリー杯 芝1400 1 1.7 1 R 1:21.7 1.3/4
朝日杯 芝1600 1 1.3 2 1:35.5 ハナ
共同通信杯 芝1800 1 1.3 2 1:48.7 アタマ
若葉S 芝2000 1 1.3 1 2:00.9 2
皐月賞 芝2000 2 3.5 2 2:00.3 1/2
ダービー 芝2400 2 3.9 2 2:25.6 1/2
神戸新聞杯 芝2000 1 1.6 1 2:00.9 1/2
菊花賞 芝3000 1 2.4 1 R 3:04.7 5
有馬記念 芝2500 1 3.0 2 2:31.0 1/2
京都記念 芝2200 1 1.2 1 2:16.8 7
天皇賞(春) 芝3200 1 1.3 1 3:22.6 1.1/4
宝塚記念 芝2200 1 1.2 1 R 2:11.2 5
オールカマー 芝2200 1 1.2 1 2:14.5 1.3/4
天皇賞(秋) 芝2000 1 1.5 5 1:59.1 2.1/2